2016-7-1 記事
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俺。今年31。バツイチ。
元嫁が親権を持っているが、娘が1人。

彼女。今年24。バツイチ。子どもが
1人いるシングルマザー。
顔は可愛らしい感じで、大塚愛を
幼くしたような顔。
身長は150センチないくらい。
細身。アニメ声。
俺から見れば、かなりモテる要素が
あるかとは思う。

かっこよくもない、筋肉もない、
告白されたこともない男がこんな女の子を
彼女にできたのは奇跡だと思ってる。

少しずつ話していくわ。

彼女と初めて会ったのは2年前の忘年会。
彼女は、別営業所の事務の仕事をしてたようだ。
俺の一目惚れ。
もちろんアラサーの俺のことをあんなに
若くて可愛い女の子が相手してくれるはずも
ないこともわかっていたため、
話しかけるのは躊躇した。

2度目に会ったのは会社のボウリング大会。
初めて会った時は髪の毛はおろしていたが、
気合いが入っているのか、
ポニーテールをしていた。
元気よくボウリングを楽しんで、
周囲の人たちを笑わせてる彼女から
目が離せなくなり、彼女が自販機の方向へ
歩いて行ったのを追いかけて俺も自販機の
ところへ行った。

彼女は俺に気付いて

「楽しいですね!」

と笑顔で声をかけてくれた。
今しかないと思った。

「楽しそうだね、忘年会にもいたよね?
話してないけど、何歳?」

正直、言葉はスラスラ出てこなかったが、
俺なりに頑張った。
彼女はクスクス笑いながら21だと答えた。
そのまま彼女はお茶を買って元いた場所に
戻っていってしまった。

帰るまで彼女と話す機会を伺ったが、
女の子に声をかけて連絡先を聞くなんて、
俺には経験がなく、タイミングが分からず
ボウリング大会は終了。

ボウリング場を出ると、
彼女は誰かが迎えに来るのか、
1人で立っていた。
俺は急いで彼女のもとに走り、
誰か迎えに来るのか聞いた。

「お母さんが迎えに来るって言ってたんだけど、
連絡つかないんです」

彼女はケータイの待ち受け画面を眺めてた。
何となくそのケータイに目が行き、
待ち受け画面を見ると、彼女によく似た
一歳くらいの男の子だった。

「あ、結婚してるんだ…」

声に出すつもりはなかったが、
無意識に出てしまった。
彼女は俺の顔を見て

「あ!この子ですか?私の愛息子です♪
離婚しちゃったんですけどねぇw」

離婚の言葉に俺の心に火がついた!

「彼氏は!?」

「えっ?彼氏もいないですw寂しいもんですよw」

「も、もしよかったら!連絡先交換してくれませんか!」

彼女はびっくりしたように目を見開いた。

「もちろんいいですよ♪」

そう言った彼女の笑顔が可愛すぎてタヒぬかと思った。

電話番号を交換した直後に
彼女のケータイに電話がなった。
それから5分ほど彼女の息子の話を聞いて、
彼女のお母さんが迎えに来て別れた。

俺も家に帰って、ケータイとにらめっこ。
今1人だろうか、電話に出たら何を話せばいいのか、
そんなことを考えてなかなかかけることが
できなかった。

悩む事2時間、答えは見つからなかったが、
とにかくかけてみようと思い、
ケータイのロックを解除した。

その時、ラインが届いた。

「さっきボウリング大会で連絡先交換した〇〇です♪
ラインに出てきたんでラインしてみました♪」

時代の進化に感動した。

それから、彼女とは毎日ラインをした。
彼女の息子も含めてデートも3度した。
彼女の離婚の理由、俺の離婚の理由、
娘がいること、そんなことも全部話した。

4度目のデートの時、手を繋ごうと思ったが、
なかなか繋げずにうじうじしていると、
元嫁から電話がかかってきた。

「今日昼から娘預かって」

「わかった」

俺は娘を溺愛していて、
彼女に事情を説明して、娘を迎えに行った。

その日彼女からラインはこなかった。

次の日も彼女からラインはこない。
デートを途中で切り上げてしまったことと、
彼女から何も連絡がないことで、連絡しづらくなってた。
でもこのまま終わるのは嫌だったので、電話をかけた。

「一昨日はごめんね。」

「ううん、いいんですよ!娘さん大丈夫でした?」

「大丈夫だったよ!一緒に公園に行ったりしたよ!」

「そうだったんですね♪
お泊まりしてるかなーって思って連絡できませんでしたw」

「そうだったんだ、ごめんね?」

「いいんですよー!そんなに謝らないでください♪」

クスクス笑いながらそう言ってくれる彼女に
俺は耐えれず言ってしまった。

「俺と付き合ってほしい」

電話の向こう側は無言。
振られる覚悟をしてなかったわけじゃないが、
一瞬で後悔した。

「私で良ければ…よろしくお願いします!」

彼女がおれの彼女になった瞬間、情けないが泣いた。

彼女はクスクス笑って泣かないでくださいと
ずっと言ってた。

付き合ってから3日に一度は会いに行った。
特に何をするわけでもないが、ご飯を食べに行って
車の中で少し話して彼女の家に送り届ける感じが続いた。

付き合って2ヶ月が過ぎた頃、
彼女から電話がかかってきた。
いつもの明るい元気な彼女ではなく、
少し落ち込んでいるような感じだった。

「ねえ…今から私の家にこれる…?」

「何かあった!?」

「何もないんだけど…」

時間は夜中の1時前。心配になり、すぐに、
彼女の家に向かった。

彼女の家について、玄関の前で息子が
寝てるだろうから、インターホンは押さずに電話をかけた。
彼女は電話には出ずに、玄関から部屋着姿で出てきた。

彼女は黙って俺の服の裾を引いて彼女の住む
アパートの部屋の中に俺を連れて行く。
彼女は寝室の方に向かっていき彼女が俺の手に触れた。

「ねえ、なんで私に触ってくれないの?
まだ一度も手も繋いでくれない、キスもしてくれない、
なんで?好きじゃなくなっちゃった?」

びびって出来なかったことを彼女が
求めてたことに気付き、俺は彼女にキスをして、
初めて彼女を抱いた。

若いからなのか、綺麗な肌、
キュッと引き締まったウエスト、ふっくらした胸。
全てに興奮して理性を保てなかった。

それから俺と彼女の距離がグッと縮まった。

彼女は、人柄が良いからか、友達が多く、
男友達も数人いたが、俺がヤキモチをやくから、
その数人全員とも会わせてくれた。
女友達とも何人か会った。
彼女の男女の友達全員から、彼女はこんな人だ、
幸せにしてあげてくれと頭を下げられた。
彼女は浮気をしたことがないことも、
男を裏切るようなことはしないことも知って、
俺の彼女に対する信頼は完全に完成された。

付き合ってから、4ヶ月後から、同棲を始めた。

彼女は掃除も上手で、料理もできて、
奥さんにしたいと思うことも増えた。
俺が脱ぎ散らかした服も笑って片付けてくれる
彼女が愛しかった。

喧嘩もたまにした。
彼女が体調が悪い時で嘔吐している時も
仕事に行くとか言って、俺が怒って休ませて、
みたいな軽い喧嘩しかしたことなかった。
彼女の愛が痛いほどに伝わって、ペアリングも買って、
彼女のご両親に付き合ってると挨拶にも行った。

付き合って1年後、彼女は、彼女の友達の会社で
働いてくれと言われたらしく、会社をやめて、
そっちの会社に変わった。
元々営業所も違うし、会わなかったから
あまり会社が変わったところで生活は変わらなかった。

毎日その友達との会話の内容などを
楽しそうに話す彼女を見るのが好きだった。
月に2度、娘が実家に泊まりに来てたから、
その時だけ実家に泊まるが、
それ以外は毎日彼女との幸せな日々が続いた。

俺はプロポーズする決心がつき、
1人で指輪を買いに行った。
給料3ヶ月分ってやつ。
彼女がどんな顔で喜んでくれるのか妄想しながら、
プロポーズの言葉を考えた。

結局思い付いたプロポーズは、仕事上電気を使うから、
玄関に謎のスイッチを作り、それをオンにすると
ライトが照らされてそのライトを辿ると指輪に
たどり着くというサプライズを結構することにした。

仕事で使い慣れてる物のみでするつもりだったから
多分大丈夫だとは思ったが、もしも彼女がいつもより早く
仕事から帰宅することも想定して
1日有給を取って家に設置した。
我ながら上手くできたと思い満足だった。
後は彼女を待つのみ。

彼女はいつもと同じ時間に帰宅した。
電気はどこもつけずに真っ暗の状態にしておいた。
彼女は玄関の電気を付け、謎のスイッチに気付く。
(俺は隠れてた)

「何このスイッチ?何?怖い!
爆発したらどうしよう!
オンにしたら虫とか大量に落ちてきたらどうしよう!」

彼女は独り言が多い。www
爆発するかもしれない、虫が大量に
落ちてくるかもしれない謎のスイッチを、
すんなりオンにした彼女。

ライトが予定通りに点灯する。
彼女は無言で光のさす方へゆっくり歩いていく。

彼女が指輪の入った袋に気付き、中を確認して、
指輪だと分かったところで俺登場。

「俺と結婚してください。」

彼女は俺の言葉を聞いてその場に座り込んで泣き出した。

「嬉しい…すごく嬉しい…ありがとう…」

「結婚してくれますか?」

「もちろん!…でも…」

「なに?」

「条件があるの」

「条件?結婚するにあたって?」

「そう」

「何?」

「元嫁さんとも、娘さんとも、2度と
会わないでほしい。養育費も止めてほしい。」

正直びっくりした。
彼女は今まで娘に会うことを嫌がったこともなかったし、
養育費のことも何も言ってこなかったから。

俺は彼女に心底惚れていて、
おかしくなっていたのかもしれない。
その場で元嫁に電話をかけた。

「いきなりすまない。養育費を支払うのを止めてほしい。
娘とももう会えない。」

「は!?意味分からないんだけど?」

「彼女がいる。その子に今プロポーズをした。
この子と新しい家庭を築きたいんだ。」

「娘を捨てるってこと!?」

「言い方が…」

「分かりました!!養育費は今後一切いりません!
その代わり2度と娘には会わないで!
様子見にも来ないで!
私達の視界に2度と入ってくるな!約束破ったら潰すから。」

「本当に…申し訳ない…」

「うるさい!連絡2度としてくんなよ!!」

そう言って電話を切られた。

彼女に、養育費を止めたこと、娘とは2度と
会わないことになったことを伝えた。

彼女はすごく喜んで

「やっと、私だけのあなたになったんだね」

と言った。
幸せだと思った。

それから、彼女の両親と俺の両親に挨拶もして、
両家の顔合わせも済ませた。
彼女と式場を選び、料理も選び、ドレス、招待状、
全ての準備が整った。

結婚式が2週間後に迫ってる時に、
俺の友達から電話がかかってきた...


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