2015-8-2 記事
フライデー襲撃事件(フライデーしゅうげきじけん)とは、
1986年(昭和61年)12月9日未明、テレビタレントのビートたけしが、
仲間らとともに、写真週刊誌 『フライデー』 (講談社)の編集部を襲撃した事件である。

『フライデー事件』、『ビートたけし事件』、『たけし襲撃事件』などとも呼ばれる。
翌年6月10日に懲役6か月、執行猶予2年の判決が下された(東京地裁、確定)。
当時のレギュラー番組への出演については、執行猶予判決が確定するまでの
約8か月間謹慎することとなった。
なお、当時たけしと交際していたといわれた専門学校生の女性に暴行で
告訴された記者は、1987年12月22日に罰金10万円の判決を受けた。

出典:フライデー襲撃事件 - Wikipedia

 

概要
1986年12月8日、渋谷区の路上で、ビートたけし(以下“たけし”、当時39歳)と
親密交際していた専門学校生の女性(当時21歳)に対し、
写真週刊誌『フライデー』の契約記者は、彼女が通う学校の校門付近で
たけしとの関係を聞こうと声をかけたが、それを女性が避けて立ち去ろうとしたため
、記者が前方に立ちふさがってテープレコーダーを彼女の顔に突きつけ、
手を掴んで引っ張るなどの乱暴な行為に及び、頸部捻挫、腰部捻傷で全治二週間の怪我を負わせた。

これに怒ったたけしは、週刊誌の発行元である講談社に電話をかけ、
強引な取材に抗議したうえ「今から行ってやろうか」と通告し、
翌12月9日の深夜3時過ぎ、たけし及び彼の弟子集団たけし軍団メンバー11人は、
タクシー3台にそれぞれ4人ずつ分乗し東京都文京区音羽にある講談社本館の同誌編集部に押し掛け、
その結果、暴行傷害事件へ発展した。田中康夫による裁判傍聴記においては、
当初たけしは手を出さないよう軍団メンバーに言っておいたものの、
当時の編集次長による自分は空手が得意である旨の発言をはじめとした
編集部員の挑発的言動が原因で暴行に至ったと記されている。

報道によれば、たけしが「担当者を出せ」と迫った後、
どちらからともなく一斉にもみ合いになった。

現場にあった傘や消火器を用い、「ぶち殺すぞこのやろう」などと怒鳴りながら、
同誌の編集長及び編集部員らに暴行を働いたという。

たけしらは住居侵入・器物損壊・暴行の容疑で、同社を管轄下に持つ大塚警察署によって現行犯逮捕された。

フライデーは事件後「言論・出版の自由を脅かす暴挙に対して、断固たる態度で臨む」
との声明を発表するとともに、記者会見で負傷した様子を公開した。
事件後の第一報では「本誌編集部で集団暴行した『一部始終』」とのタイトルで、
釈放され車に乗り込むたけしの姿を掲載した。

事件後、たけしらは逃亡のおそれなしとして釈放される。
当初はたけしよりもフライデー側に非があるとの意見が大勢を占めていた。
しかし新聞系メディアがテレビも問題当事者であると取り上げたこと、
さらにたけしの出演番組のテロップ付きでの放送、たけしの一部の番組収録への
参加などにより批判の論調が強くなっていく。
これを受けたけしの所属事務所である太田プロダクションは「謹慎」の名目で、
たけし及び軍団メンバーは半年間芸能活動の自粛を発表した。
12月22日に記者会見を開いたのを最後に、たけしは半年間公式メディアに登場することはなくなる。

被害者である講談社との間に示談が成立していたにもかかわらず、
当時の官房長官後藤田正晴がこの事件を奇貨とし、
写真週刊誌による政治家たちのスキャンダル報道を止めさせようとする意図から
「これは(略式起訴による罰金刑ではなく)裁判にしなければいけない」と主張。
1987年6月10日、東京地方裁判所からたけしに懲役6カ月(執行猶予2年)の判決が下り、
控訴しなかったため、刑が確定した。
たけし軍団メンバーは不起訴処分となったため、裁判にかけられることはなかった。
たけしらは芸能活動を再開したが、彼らが出演するテレビ局や所属事務所などに各種団体が抗議に訪れるなど、
しばらくは事件の影響が尾を引く形となった。なお、判決を下した裁判官は、
たけしらの行為を厳しく断罪すると共に、フライデー側の過剰な取材にも苦言を呈した。

出典:NAVERまとめ


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