2017-1-20 記事
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3年前俺は事故で完全に盲目になった

当時付き合っていた彼女は、
普段は俺が大好きだとか愛してるとか
そればかり言っていたくせに
俺が目が見えなくなってしまってから
手のひらを返したようにいなくなった

結婚までしようと俺は考えていたので
本当にショックだった。

俺はその程度だったのかと

それからの生活は一変し、
気づけば周りの人達は俺から離れて
いなくなっていた

はじめは暗闇の中での生活に
恐怖を感じていたので周りに気を向けるヒマもなかった
気づいたころには友人とも付き合いはなくなり、
元々仲がいいわけではなかった兄も
しょうがなく面倒を見てるといった感じ

そもそもこの事故は前彼女を庇った時に
巻き込まれて失明したので、
いなくなった前彼女に怒りや憎しみを覚えることすらあった

今思えばその頃は怒りを向けることで
一時的にでも自分のことから逃れられていたので
それが楽だったのかもしれない
しかししばらく時がたつとそれすらも
億劫になるようになり、
毎日ボーっとするだけの日々をすごすようになった

何かをやろうとしても
目が見えないのだから何もすることが出来ない
一人では何ひとつできることがないのある

何度も死んじゃおっか…とも思った

けれどそんな俺にも2人だけ頼れる友人がいた
中学時代からの本当の親友A(男)とB(女)
嫌なことも楽しかったことも色々あったが、
目が見えない中そいつらとの楽しかった
日々の思い出だけがいつまでも焼きついて離れない

春 車で500kmも離れた桜の名所まで行って
一緒に花見をしたこと
夏 新しい水着を買って海にいきスイカ割をし
夜はカレーを作りバーベキューをしテントで
朝まで語りあったこと
秋 食欲の秋だのなんだの騒ぎつつ
食べ歩きをしながら旅をしたこと
冬 スキー板をつんでホテルを予約し
朝からナイターまですべり通し巨大雪だるまを
作って遊んだこと

もっともっと書きつくせないほどの
楽しいことが一杯あった

俺はAがBを好きなのを知っていたので
たまに気を利かせ二人きりにしたりしたが
Aはあとから余計なことすんな、
と照れ隠しに言ってきたりもした
去り際Aが小声でサンキュッと
言ったりしていたのが耳に残っている

そして4年前俺は一人就職のために地元を離れた

しばらくして俺に彼女が出来たといったら
AもBも本当にうれしそうにお祝いの
メールを送ってくれたこともあった
幸せの最高期とでもいうのだろうか?
それくらい毎日が充実していた

しかしその1年後全てが…壊れた……


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